こんなことがありました!

日誌

子ども科学館見学(3年生)

 8月30日(金),3年生は見学学習で栃木県宇都宮市にある「子ども総合科学館」に行ってきました。時折雨の降るすっきりしない天気でしたが,1時間20分かけてバスはほぼ予定通り9:50頃に現地に到着。まずは,科学館の玄関先で記念撮影し,さっそく館内見学開始です。今回は班ごとに活動しました。まずは1階を見学です。6つの展示室があるのですが,子どもたちはなぜか「生命の科学」「エネルギーの科学」辺りばかりを見ています。1時間くらいたつと,子ども達は続々と2階へ移動を始めました。2階には8つの展示室があります。しばらくはあちらこちらを見学していましたが,2か所,子ども達のツボにはまった展示がありました。「感覚の国」という展示室にある「ななめの部屋」と「暗闇体験」です。「ななめの部屋」は,(おそらく)部屋に傾斜をつけてあるのですが,それが分からないような造りになっていて,自分自身の感覚が狂っているような気がしてきます。「暗闇体験」は,その名の通り一切の光が遮断され,くねくねと入り組んだ道を進みます。外で待っていると,数秒おきに悲鳴が聞こえてきました。この展示が気に入った子ども達は,何度も何度も,この部屋に入っていました。

 12:00,お楽しみのランチタイムです。「先生,お箸忘れました。」「先生,飲み物がありません。」といったハプニングがありましたが,みんな仲良くお弁当やおやつをいただきました。保護者の皆さん,ご準備ありがとうございました。午後はサイエンスショーを見学。テーマは「空気の力」でした。色々見せていただきましたが,最後のボーリングのボールが浮かぶ実験には驚かされました。

 見学を終え,14:00に現地を出発,15:30頃学校に到着しました。帰路,雨が強くなってきた中,那須SAでトイレ休憩したのですが,バスのドライバーさんが傘をさして,駐車場とトイレの間を,傘を忘れた子のために送り迎えしてくださいました。大変ありがたいことです。おかげさまで,大変楽しい見学学習となりました。

着衣泳(4年生)

 8月29日(木),白河地区着衣泳研究会会員のみなさんを講師にお招きして,4年生で着衣泳の学習を行いました。

 水に浮いて待つ場合,その本人は,大声を出して助けを呼んではいけないということでした。人間は,肺の中にある空気で浮くことができるので,体内から空気を吐き出さないことが大切であるということです。また,たとえ大人であっても,救助で水に入らないようにということでした。救助の心得のない人が助けようとして逆に命を落とすケースが多いとのこと,ご注意ください。

 次に,講師の先生方に背浮きの実演をしていただきました。頭を鎮めるとお腹のあたりが浮かんでくるのですが,逆に水を恐れて頭を上げるとお腹から沈んでいくということでした。さらに両腕を斜め上に挙げるようなポーズをとるとバランスよく浮いていられるそうです。実際にやってみると,なるほど安定感があります。子ども達の様子を見ると,安定して浮いていられる子とそうできない子がいました。なかなかうまく浮くことができない子の補助をしてみると,体の力をぬくことができないようです。水に対する恐怖心があるためでしょう。なるほど,泳ぐのが苦手な子というのはこういうところで苦労しているのだなということがよく分かりました。白河地区着衣泳研究会のみなさん,ありがとうございました。

おはなし会

 8月28日(水)矢吹町図書館の司書の方々による「おはなし会」が行われました。お話を読んで下さったのは須藤早苗さんと鈴木直美さんです。

 1冊目は「パパ,お月さまとって!」(エリック・カール)です。ある晩,モニカは,お月さまがとても近くに見えて,お月様と遊びたくなりました。お月さまの方へ手をいっぱいに伸ばしてみますが,お月さまには届きません。モニカは言います。「パパ,お月さまとって!」

 そこでパパは,ながーいながいはしごを持ってきて,たかーいたかい山のてっぺんにはしごを立ててお月さまへとのぼっていきます。

 パパはお月さまを持って帰ろうとしますが,少し大きすぎます。お月さまはだんだん小さくなるので,ちょうどよい大きさになったら持って帰ることにします。そしてお月さまはだんだん小さく,小さくなり,モニカはお月さまと遊ぶことができました。モニカと遊びながらも,お月さまはさらに小さくなって…。

 2冊目は「だんまりコオロギ」(エリック・カール)です。ぽかぽか暖かいある日に,こおろぎのぼうやが生まれました。

 大きなこおろぎが羽根をこすってありさつします。「ころころ・りりり…」

 こおろぎぼうやもあいさつしようと小さな羽根をこすりますが,音が出ません。

 こおろぎぼうやは,次々にいろんな虫たちと出会います。ばった,かまきり,いもむし,せみ…。

 みんながこおろぎぼうやにあいさつしてくれるので,こおろぎぼうやも小さな羽根をこすりますが,やっぱり音が出ません。

 そしてこおろぎぼうやは仲間のおんなのこを見つけました。

 そのこにあいさつしようと思ったこおろぎぼうやが,もう一度羽根をこすると…。

 まだまだ暑い日が続いていますが,「そうか,もう間もなく秋なんだなあ。」という思いにさせられる内容でした。そしてこの日はエリック・カール特集でした。秋の夜長,読書に浸ってみてはいかがでしょか。

ブロック授業研究会

 本校では,先生方一人一人が授業力の向上を目指し,日々研修に励んでおります。その一環として,8月28日(水),1・2・3年生の先生方(下学年ブロックと呼んでいます)による,国語科の授業研究会が行われました。授業を提供してくださったのは,2学年の阿久津美由紀先生と子ども達です。「大きくなあれ」(さかた ひろお)という詩の学習でした。子ども達は,2年生ながら,表現の微妙な違いに目を着けて,伝わってくるイメージの違いを想像しました。例えば「おおきくなあれ」と「おもくなれ」の違いです。「なあれ」は優しく丁寧な印象で,「なれ」は命令しているような,威張っているような感じなのだそうです。大人であれば読み飛ばしてしまいそうなわずかな違いですが,子ども達の発言を聞くうちに「なるほど!」という気持ちにさせられました。このように細かいところにこだわって読む力は大変素晴らしいものです。積極的に自分の意見を伝えようとする意欲も素晴らしく,2年生の子ども達の成長を非常に強く感じ取ることができました。また,担任の阿久津先生も素敵な仕掛けを準備していて,教科書には載っていない,秘密の第3連があること,また,この詩は曲がついていることを子どもたちに伝えました。これには子ども達も,参観していた先生方もびっくり。最後はみんなで「おおきくなあれ」を大合唱しました。お楽しみが盛りだくさんの素晴らしい授業でした。2年生の皆さん,次の機会も期待しています。

6年生 茶道体験

 8月23日(金),6年の社会科,歴史学習の一環として,茶道体験が行われました。室町時代に始まり(鎌倉時代という説もある),安土桃山時代に千利休によって大成された侘び茶の世界を体験するためです。6年生44人には少々手狭でしたが,3階の被服室の畳スペースで行いました。講師を務めていただいたのは,矢吹町諸流茶道連合会長の小林宗暁先生(表千家)と,大岩宗恵先生(江戸千家),そしてそのお弟子さん方8名です。上座に「和敬清寂」と書かれた掛け軸がかけられ,お香をたき,時季の花が活けられた被服室は,本格的な茶室となっていました。準備してくださった茶道具もすべて一級品とのこと。本物を使うからこそ,自ずと所作に真剣さが出るという小林先生のお考えに基づいているそうです。そして,大岩先生が,礼儀作法や菓子のいただき方,お茶の飲み方や終わり方を細かく,分かりやすく手ほどきしてくださいました。6年生は,緊張気味ではあったものの,和やかな雰囲気の中で作法を学ぶことができました。小林先生,大岩先生,並びにお弟子さん方,本当にありがとうございました。