日誌
第4学年 出前授業
9月24日(火),矢吹原土地改良区の沼田さんと鈴木さんにおいでいただき,出前授業をしていただきました。4年生は,10月3日(木)に羽鳥ダムを見学に行く予定ですが,見学前に羽鳥疏水の歴史や役割について,あらかじめ知っていてほしいという土地改良区の皆さんの配慮で実施されました。
江戸時代,矢吹ヶ原(現在の矢吹町)は荒れ地で,辺り一面草が生い茂っていたそうです。そして,明治になると矢吹ヶ原は皇室の御猟場だったとのこと。的にされたのは何と雉(きじ)でした。ヤブキジくんも昔は苦労していたようです。不作が続き,水争いが絶えず,貧困にあえぐ農民を救おうと,星吉右衛門さんが立ち上がりました。1885年(明治18年)羽鳥疏水を造るための建白書を県に提出しますが却下され,その後長く苦しい日々が続いたそうです。そして吉右衛門さんの死後,1940年(昭和14年)に許可が下り,翌年開拓事業着工,太平洋戦争を挟んで1956年(昭和31年),に羽鳥疏水が完成したとのこと。吉右衛門さんが構想を始めてから,何と70年もかかったことになります。吉右衛門さんをはじめとする先人の方々の努力があったからこそ,現在の豊かな実りある矢吹町になったことがよく分かる学習内容でした。
この後,子ども達は,具体的にどのように水か引かれているかを地図や写真で説明していただききました。そして来週はいよいよ現地を見学します。4学年の保護者の皆様には準備等でお世話になることもあるかと存じます。よろしくお願いします。
3年生 中畑集荷場見学
9月20日(金)の社会科の学習では、中畑集荷場の皆様に児童の訪問を快く迎えていただきました。また、当日の見学では、大変わかりやすいご説明やいろいろなお話をいただき、児童にとって貴重な経験となりました。心より御礼申し上げます。
堀川ダム・芝原浄水場見学
9月12日(木),4年生が,社会科の学習で堀川ダムと芝原浄水場の見学に行ってまいりました。どちらも西郷村にある施設で,西白河地区全域の飲料水をまかなっているそうです。まずは堀川ダムの堰を見下ろす位置の駐車場に到着。堀川ダムの全体像についての説明を受けたとのこと。想像を超えるダムの大きさみんな驚いていたそうです。続いて,貯水池の広さや貯水量についての説明を受けますが,それもなかなか見当のつかない数字だったとのこと。それから堰の中にある階段を下りていったそうです。この階段が非常に長いのですが,中は涼しいので,すいすいと気分よく下っていくことができます。堰の下まで降りて見上げるダムの大きさに,みんな「うわあ。」と声をもらし,圧倒された様子だったとのことです。
その後バスに乗り,芝原浄水場へ。まずは,ダムから取水した水を,飲むことができるようにするまでの仕組みについての説明を受けます。説明によると,この浄水場では自然に近い形で浄水しているとのことです。大きな水槽のようなものがたくさんあり,そこにある砂利や砂などを通して水が浄化されていきます。おいしい水を飲んでほしいという関係者の方々の思いが込められているそうです。4年生のみんなは,毎日当たり前のように水が飲めることへの感謝の気持ちを新たにし,帰路につくことができたとのことでした。
堀川ダムから真船林道へ向かう途中,貯水池を横断する大きな橋があります。これからの季節,この橋の周辺の紅葉が大変見事です。ご家族でお出かけになってみてはいかがでしょうか。
リレーカーニバル
9月7日(土),第29回福島県小学生リレーカーニバルが,田村市陸上競技場で行われました。保護者の皆様,遠い競技場までの引率(高速道路やあぶくま道を使わないで行ったところ,矢吹小から90分くらいかかりました),そして炎天下で日陰もあまりないスタンドでの長時間にわたる応援,本当にご苦労さまでした。筆者もひどい日焼けで,お風呂に入って悲鳴を上げ,体をタオルで拭いただけで悲鳴を上げていました。さらにテントの設置や撤収など,本当に何から何までお世話になりました。ありがとうございます。結果については“Track & Field”第30号をご覧ください。自己ベストがたくさん飛び出した,素晴らしい大会となりました。さて,この「ぎんなん」では子ども達の大会における素晴らしい姿を紹介します。まずは,テントの中で,静かに出番を待っていたことです。これは決して当たり前の姿ではありません。学校によっては,待っていることに飽きてしまい,テントの中でふざけたり動きまわったりする様子も見られました。次に召集所に行って,担当の方にしっかり自分の組,レーン,名前を伝えていた姿です。物怖じして自分からは言えず,引率の先生に代わりに伝えてもらっていた子もいました。そして約束をしっかり守る姿。例えば全種目が終わるまでは露店で買い食いしないという約束だったので,みんなしっかり我慢しました。しかしかわいそうなことに,猛暑の中楽しみにしていたかき氷が,3:00頃売り切れになってしまっていたのです。本当に残念でした。最後に忘れ物・落し物がほとんどなかったことです。競技が終わってテントやシートを片付けると,必ずと言ってもいいほど,持ち主の分からないタオルや靴下,水筒などが出てきます。しかし矢吹小は,持ち主が分からなくなったものは一切ありませんでした。大変立派です。いよいよ次は今年度をもって廃止となる10月1日(火)の西白河小学校陸上競技会です。残された練習期間をがんばり,また自己ベストを更新してほしいものです。
芸術家派遣事業
9月7日(土),プロの演奏家をお招きして実際に指導をしていただきました。これは文科省が行っている「芸術家派遣事業」により実現したものです。プロに教えていただけるなんて,何と幸運なことでしょう。とても気さくな先生方にすぐに親しみ,たいへん丁寧に指導していただきました。今後の子ども達の成長が楽しみです。
2年生 矢吹町図書館に出かけてきました
第6学年 社会科 授業研究
9月5日(木),6年2組で社会科の授業研究が行われました。徳川家光が鎖国政策をとった理由を考える授業です。まず,角田先生が踏み絵のレプリカを提示し,何に使われていたものか尋ねます。これは何人かいる歴史好きの子どもにとってはたやすい問題で,即回答が返ってきます。すかさず担任が「何のために絵踏みをさせたのか。」と問います。これには悩みますが,友達と相談すると「キリスト教を禁止しようとしたのでは。」という考えにたどり着きます。ここで担任がこの授業の課題を示します。
徳川家光がキリスト教を禁止にしたのはなぜか。
子ども達は,教科書と資料集を使って調べ始めます。しばらくすると「島原・天草一揆」にたどり着きます。9藩125,800人の兵が駆り出さされていたので戦(いくさ)といってもよいほどです。幕府軍は,鎮圧に4カ月もかかりました。これがきっかけとなって鎖国が始まったのですが,ここで「なぜキリスト教徒は反乱を起こすのか」という新たな疑問が生まれます。これにはさすがの6年生も相当に悩みましたが,こんな素晴らしい意見が飛び出します。
幕府は「士農工商」という身分制度をつくって農民を苦しめた。そこで農民は「平等」を大切にするキリスト教徒になった。キリスト教徒になると,幕府の差別が許せなくなるので反乱を起こすようになった。
「すばらしい!」のひとことです。筆者(教頭)は,小学生のころ,こんなことは思いつきませんでした。さすがは矢小の6年生です。
安全通学会~元気なあいさつを~
9月4日(水),矢吹小学校では「安全通学会」が行われました。これまでの通学の様子を振り返り,よいことは引き続きがんばり,問題点があれば改善していこうという集まりです。命を守るための会といってもよいでしょう。どの班も真剣な話し合いが行われていました。教頭が担当した班では,「下級生が遅れずについてくることができているかどうか,時々振り返って確認しながら登校した」「車を止めて横断させてくれたドライバーさんに会釈をした」など,素晴らしい実践が聞かれました。引き続きがんばってほしいものです。
話は変わって,街頭補導で見られた子ども達の様子についてです。本校では月初めに,先生方が学校周辺4か所に立って,登校の様子を観察し,必要に応じて指導しています。9月2日(月)の記録を見ると,4人の先生方が書いた記録に二つの共通点が見られました。
①あいさつの声が小さい。 ②登校班とは別に一人で登校してくる児童が見られる。
②の一人で登校するのは,可能な限り避けてほしいと思います。一人で登校中,注意が周囲に行き届かず,車と接触事故を起こしたり,不審者に狙われたりすれば,命にかかわることになります。集団登校は命を守るためのものです。早めに集合場所に着くことができるように送り出していただきたいと思います。
今年度から矢吹町ではコミュニティスクールが始まりました。これは地域の方の意見を学校運営に生かそうとする取り組みです。これまで,数回会議が行われてきましたが,今年度,町を挙げて取り組んでいるテーマは「元気なあいさつができる子どもを育てるには」です。①のような子ども達の姿はとても残念です。子どものすがすがしいあいさつが響く矢吹町にするために,立派なあいさつには称賛の言葉をかけ,元気のないあいさつは,その不安や悩みに寄り添ってあげてください。よろしくお願いします。
コミュタン福島見学 4年生
8月30日(金),4年生が校外学習に出かけてきました。出かけたのは「コミュタン福島,福島県環境創造センター交流棟」です。コミュタン福島は,福島県民の放射線に対する不安や疑問に答え,放射線や環境問題を理解し,環境の回復への意識を高めてもらうための施設です。滝桜で有名な田村郡三春町に造られました。オープンして3年がたったばかりです。
まずは展示物の見学をしたとのこと。最初に見せていただいたのは霧箱だそうです。(桐箱ではありません)大きなガラス箱があって中には気化したエタノールが充満しています。そのガラス箱は下からドライアイスでマイナス50~60℃に冷やされているそうです。ガラス箱の中には霧のようなものが漂っていて,その霧の中を光の筋が走るとのこと。実はこれ,放射線です。霧箱とは私達の周囲を飛び交う放射線を可視化するものなのです。私達は,普段の生活の中で常に放射線を浴びているそうです。これを自然放射線と言います。宇宙からの放射線に加え,身の回りの自然に存在する放射性物質から微量の放射線を浴びていることになります。
展示物の中に,遮蔽物によって放射線が遮られることを確かめる実験器具があったそうです。放射性物質と線量計の間に鉛の板を置くと,ほとんど線量を計測できなくなるとのこと。これをもとに,係の方が放射線から身を守る方法を教えてくださったそうです。①離れる(放射性物質から距離をとる),②間に重い物を置く(放射線を遮る),③近くにいる時間を短くする(放射線を受ける時間を短くする)の3つです。
この施設のハイライトは「環境創造シアター」,これは前後・左右・上下,あらゆる角度に画像が映る球型の劇場だそうです。福島の美しい自然と豊かな文化を紹介する「ふくしまルネサンス」という番組を見せていただいたとのこと。ナレーターは西田敏行さんだったそうです。
続いては,放射線が減っていく現象を実際に見て確かめる実習。霧箱の中に放射性物質を入れ,30秒間の放射線の数を数えるそうです。1回目は多すぎて数え切れなかったとのこと。(100?200?それ以上?)しかし,2回目,3回目と一気に数が減り,5回目はひとけたまで落ちたそうです。このように,放射性物質は放射線を永遠に出し続けるわけではなく,その量を少しずつ減らしていくとのことでした。ただし,それには時間が必要。例えば福島第一原子力発電所の水素爆発で飛散したセシウム137の線量が半減するには30年かかるそうです。
午後は「環境創造ラボ」の見学。省エネへの取り組みや再生エネルギーの種類,環境配慮に関するReduce(減らす),Reuse(繰り返し使う),Recycle(再資源化)の3Rなどについて学んだそうです。
見学は無事終了し帰路につきました。コミュタン福島は一般の方の見学も可能です。今度は,ぜひご家族でお出かけください。
子ども科学館見学(3年生)
8月30日(金),3年生は見学学習で栃木県宇都宮市にある「子ども総合科学館」に行ってきました。時折雨の降るすっきりしない天気でしたが,1時間20分かけてバスはほぼ予定通り9:50頃に現地に到着。まずは,科学館の玄関先で記念撮影し,さっそく館内見学開始です。今回は班ごとに活動しました。まずは1階を見学です。6つの展示室があるのですが,子どもたちはなぜか「生命の科学」「エネルギーの科学」辺りばかりを見ています。1時間くらいたつと,子ども達は続々と2階へ移動を始めました。2階には8つの展示室があります。しばらくはあちらこちらを見学していましたが,2か所,子ども達のツボにはまった展示がありました。「感覚の国」という展示室にある「ななめの部屋」と「暗闇体験」です。「ななめの部屋」は,(おそらく)部屋に傾斜をつけてあるのですが,それが分からないような造りになっていて,自分自身の感覚が狂っているような気がしてきます。「暗闇体験」は,その名の通り一切の光が遮断され,くねくねと入り組んだ道を進みます。外で待っていると,数秒おきに悲鳴が聞こえてきました。この展示が気に入った子ども達は,何度も何度も,この部屋に入っていました。
12:00,お楽しみのランチタイムです。「先生,お箸忘れました。」「先生,飲み物がありません。」といったハプニングがありましたが,みんな仲良くお弁当やおやつをいただきました。保護者の皆さん,ご準備ありがとうございました。午後はサイエンスショーを見学。テーマは「空気の力」でした。色々見せていただきましたが,最後のボーリングのボールが浮かぶ実験には驚かされました。
見学を終え,14:00に現地を出発,15:30頃学校に到着しました。帰路,雨が強くなってきた中,那須SAでトイレ休憩したのですが,バスのドライバーさんが傘をさして,駐車場とトイレの間を,傘を忘れた子のために送り迎えしてくださいました。大変ありがたいことです。おかげさまで,大変楽しい見学学習となりました。
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