日誌
2年生 矢吹町図書館に出かけてきました
第6学年 社会科 授業研究
9月5日(木),6年2組で社会科の授業研究が行われました。徳川家光が鎖国政策をとった理由を考える授業です。まず,角田先生が踏み絵のレプリカを提示し,何に使われていたものか尋ねます。これは何人かいる歴史好きの子どもにとってはたやすい問題で,即回答が返ってきます。すかさず担任が「何のために絵踏みをさせたのか。」と問います。これには悩みますが,友達と相談すると「キリスト教を禁止しようとしたのでは。」という考えにたどり着きます。ここで担任がこの授業の課題を示します。
徳川家光がキリスト教を禁止にしたのはなぜか。
子ども達は,教科書と資料集を使って調べ始めます。しばらくすると「島原・天草一揆」にたどり着きます。9藩125,800人の兵が駆り出さされていたので戦(いくさ)といってもよいほどです。幕府軍は,鎮圧に4カ月もかかりました。これがきっかけとなって鎖国が始まったのですが,ここで「なぜキリスト教徒は反乱を起こすのか」という新たな疑問が生まれます。これにはさすがの6年生も相当に悩みましたが,こんな素晴らしい意見が飛び出します。
幕府は「士農工商」という身分制度をつくって農民を苦しめた。そこで農民は「平等」を大切にするキリスト教徒になった。キリスト教徒になると,幕府の差別が許せなくなるので反乱を起こすようになった。
「すばらしい!」のひとことです。筆者(教頭)は,小学生のころ,こんなことは思いつきませんでした。さすがは矢小の6年生です。
安全通学会~元気なあいさつを~
9月4日(水),矢吹小学校では「安全通学会」が行われました。これまでの通学の様子を振り返り,よいことは引き続きがんばり,問題点があれば改善していこうという集まりです。命を守るための会といってもよいでしょう。どの班も真剣な話し合いが行われていました。教頭が担当した班では,「下級生が遅れずについてくることができているかどうか,時々振り返って確認しながら登校した」「車を止めて横断させてくれたドライバーさんに会釈をした」など,素晴らしい実践が聞かれました。引き続きがんばってほしいものです。
話は変わって,街頭補導で見られた子ども達の様子についてです。本校では月初めに,先生方が学校周辺4か所に立って,登校の様子を観察し,必要に応じて指導しています。9月2日(月)の記録を見ると,4人の先生方が書いた記録に二つの共通点が見られました。
①あいさつの声が小さい。 ②登校班とは別に一人で登校してくる児童が見られる。
②の一人で登校するのは,可能な限り避けてほしいと思います。一人で登校中,注意が周囲に行き届かず,車と接触事故を起こしたり,不審者に狙われたりすれば,命にかかわることになります。集団登校は命を守るためのものです。早めに集合場所に着くことができるように送り出していただきたいと思います。
今年度から矢吹町ではコミュニティスクールが始まりました。これは地域の方の意見を学校運営に生かそうとする取り組みです。これまで,数回会議が行われてきましたが,今年度,町を挙げて取り組んでいるテーマは「元気なあいさつができる子どもを育てるには」です。①のような子ども達の姿はとても残念です。子どものすがすがしいあいさつが響く矢吹町にするために,立派なあいさつには称賛の言葉をかけ,元気のないあいさつは,その不安や悩みに寄り添ってあげてください。よろしくお願いします。
コミュタン福島見学 4年生
8月30日(金),4年生が校外学習に出かけてきました。出かけたのは「コミュタン福島,福島県環境創造センター交流棟」です。コミュタン福島は,福島県民の放射線に対する不安や疑問に答え,放射線や環境問題を理解し,環境の回復への意識を高めてもらうための施設です。滝桜で有名な田村郡三春町に造られました。オープンして3年がたったばかりです。
まずは展示物の見学をしたとのこと。最初に見せていただいたのは霧箱だそうです。(桐箱ではありません)大きなガラス箱があって中には気化したエタノールが充満しています。そのガラス箱は下からドライアイスでマイナス50~60℃に冷やされているそうです。ガラス箱の中には霧のようなものが漂っていて,その霧の中を光の筋が走るとのこと。実はこれ,放射線です。霧箱とは私達の周囲を飛び交う放射線を可視化するものなのです。私達は,普段の生活の中で常に放射線を浴びているそうです。これを自然放射線と言います。宇宙からの放射線に加え,身の回りの自然に存在する放射性物質から微量の放射線を浴びていることになります。
展示物の中に,遮蔽物によって放射線が遮られることを確かめる実験器具があったそうです。放射性物質と線量計の間に鉛の板を置くと,ほとんど線量を計測できなくなるとのこと。これをもとに,係の方が放射線から身を守る方法を教えてくださったそうです。①離れる(放射性物質から距離をとる),②間に重い物を置く(放射線を遮る),③近くにいる時間を短くする(放射線を受ける時間を短くする)の3つです。
この施設のハイライトは「環境創造シアター」,これは前後・左右・上下,あらゆる角度に画像が映る球型の劇場だそうです。福島の美しい自然と豊かな文化を紹介する「ふくしまルネサンス」という番組を見せていただいたとのこと。ナレーターは西田敏行さんだったそうです。
続いては,放射線が減っていく現象を実際に見て確かめる実習。霧箱の中に放射性物質を入れ,30秒間の放射線の数を数えるそうです。1回目は多すぎて数え切れなかったとのこと。(100?200?それ以上?)しかし,2回目,3回目と一気に数が減り,5回目はひとけたまで落ちたそうです。このように,放射性物質は放射線を永遠に出し続けるわけではなく,その量を少しずつ減らしていくとのことでした。ただし,それには時間が必要。例えば福島第一原子力発電所の水素爆発で飛散したセシウム137の線量が半減するには30年かかるそうです。
午後は「環境創造ラボ」の見学。省エネへの取り組みや再生エネルギーの種類,環境配慮に関するReduce(減らす),Reuse(繰り返し使う),Recycle(再資源化)の3Rなどについて学んだそうです。
見学は無事終了し帰路につきました。コミュタン福島は一般の方の見学も可能です。今度は,ぜひご家族でお出かけください。
子ども科学館見学(3年生)
8月30日(金),3年生は見学学習で栃木県宇都宮市にある「子ども総合科学館」に行ってきました。時折雨の降るすっきりしない天気でしたが,1時間20分かけてバスはほぼ予定通り9:50頃に現地に到着。まずは,科学館の玄関先で記念撮影し,さっそく館内見学開始です。今回は班ごとに活動しました。まずは1階を見学です。6つの展示室があるのですが,子どもたちはなぜか「生命の科学」「エネルギーの科学」辺りばかりを見ています。1時間くらいたつと,子ども達は続々と2階へ移動を始めました。2階には8つの展示室があります。しばらくはあちらこちらを見学していましたが,2か所,子ども達のツボにはまった展示がありました。「感覚の国」という展示室にある「ななめの部屋」と「暗闇体験」です。「ななめの部屋」は,(おそらく)部屋に傾斜をつけてあるのですが,それが分からないような造りになっていて,自分自身の感覚が狂っているような気がしてきます。「暗闇体験」は,その名の通り一切の光が遮断され,くねくねと入り組んだ道を進みます。外で待っていると,数秒おきに悲鳴が聞こえてきました。この展示が気に入った子ども達は,何度も何度も,この部屋に入っていました。
12:00,お楽しみのランチタイムです。「先生,お箸忘れました。」「先生,飲み物がありません。」といったハプニングがありましたが,みんな仲良くお弁当やおやつをいただきました。保護者の皆さん,ご準備ありがとうございました。午後はサイエンスショーを見学。テーマは「空気の力」でした。色々見せていただきましたが,最後のボーリングのボールが浮かぶ実験には驚かされました。
見学を終え,14:00に現地を出発,15:30頃学校に到着しました。帰路,雨が強くなってきた中,那須SAでトイレ休憩したのですが,バスのドライバーさんが傘をさして,駐車場とトイレの間を,傘を忘れた子のために送り迎えしてくださいました。大変ありがたいことです。おかげさまで,大変楽しい見学学習となりました。
着衣泳(4年生)
8月29日(木),白河地区着衣泳研究会会員のみなさんを講師にお招きして,4年生で着衣泳の学習を行いました。
水に浮いて待つ場合,その本人は,大声を出して助けを呼んではいけないということでした。人間は,肺の中にある空気で浮くことができるので,体内から空気を吐き出さないことが大切であるということです。また,たとえ大人であっても,救助で水に入らないようにということでした。救助の心得のない人が助けようとして逆に命を落とすケースが多いとのこと,ご注意ください。
次に,講師の先生方に背浮きの実演をしていただきました。頭を鎮めるとお腹のあたりが浮かんでくるのですが,逆に水を恐れて頭を上げるとお腹から沈んでいくということでした。さらに両腕を斜め上に挙げるようなポーズをとるとバランスよく浮いていられるそうです。実際にやってみると,なるほど安定感があります。子ども達の様子を見ると,安定して浮いていられる子とそうできない子がいました。なかなかうまく浮くことができない子の補助をしてみると,体の力をぬくことができないようです。水に対する恐怖心があるためでしょう。なるほど,泳ぐのが苦手な子というのはこういうところで苦労しているのだなということがよく分かりました。白河地区着衣泳研究会のみなさん,ありがとうございました。
おはなし会
8月28日(水)矢吹町図書館の司書の方々による「おはなし会」が行われました。お話を読んで下さったのは須藤早苗さんと鈴木直美さんです。
1冊目は「パパ,お月さまとって!」(エリック・カール)です。ある晩,モニカは,お月さまがとても近くに見えて,お月様と遊びたくなりました。お月さまの方へ手をいっぱいに伸ばしてみますが,お月さまには届きません。モニカは言います。「パパ,お月さまとって!」
そこでパパは,ながーいながいはしごを持ってきて,たかーいたかい山のてっぺんにはしごを立ててお月さまへとのぼっていきます。
パパはお月さまを持って帰ろうとしますが,少し大きすぎます。お月さまはだんだん小さくなるので,ちょうどよい大きさになったら持って帰ることにします。そしてお月さまはだんだん小さく,小さくなり,モニカはお月さまと遊ぶことができました。モニカと遊びながらも,お月さまはさらに小さくなって…。
2冊目は「だんまりコオロギ」(エリック・カール)です。ぽかぽか暖かいある日に,こおろぎのぼうやが生まれました。
大きなこおろぎが羽根をこすってありさつします。「ころころ・りりり…」
こおろぎぼうやもあいさつしようと小さな羽根をこすりますが,音が出ません。
こおろぎぼうやは,次々にいろんな虫たちと出会います。ばった,かまきり,いもむし,せみ…。
みんながこおろぎぼうやにあいさつしてくれるので,こおろぎぼうやも小さな羽根をこすりますが,やっぱり音が出ません。
そしてこおろぎぼうやは仲間のおんなのこを見つけました。
そのこにあいさつしようと思ったこおろぎぼうやが,もう一度羽根をこすると…。
まだまだ暑い日が続いていますが,「そうか,もう間もなく秋なんだなあ。」という思いにさせられる内容でした。そしてこの日はエリック・カール特集でした。秋の夜長,読書に浸ってみてはいかがでしょか。
ブロック授業研究会
本校では,先生方一人一人が授業力の向上を目指し,日々研修に励んでおります。その一環として,8月28日(水),1・2・3年生の先生方(下学年ブロックと呼んでいます)による,国語科の授業研究会が行われました。授業を提供してくださったのは,2学年の阿久津美由紀先生と子ども達です。「大きくなあれ」(さかた ひろお)という詩の学習でした。子ども達は,2年生ながら,表現の微妙な違いに目を着けて,伝わってくるイメージの違いを想像しました。例えば「おおきくなあれ」と「おもくなれ」の違いです。「なあれ」は優しく丁寧な印象で,「なれ」は命令しているような,威張っているような感じなのだそうです。大人であれば読み飛ばしてしまいそうなわずかな違いですが,子ども達の発言を聞くうちに「なるほど!」という気持ちにさせられました。このように細かいところにこだわって読む力は大変素晴らしいものです。積極的に自分の意見を伝えようとする意欲も素晴らしく,2年生の子ども達の成長を非常に強く感じ取ることができました。また,担任の阿久津先生も素敵な仕掛けを準備していて,教科書には載っていない,秘密の第3連があること,また,この詩は曲がついていることを子どもたちに伝えました。これには子ども達も,参観していた先生方もびっくり。最後はみんなで「おおきくなあれ」を大合唱しました。お楽しみが盛りだくさんの素晴らしい授業でした。2年生の皆さん,次の機会も期待しています。
6年生 茶道体験
8月23日(金),6年の社会科,歴史学習の一環として,茶道体験が行われました。室町時代に始まり(鎌倉時代という説もある),安土桃山時代に千利休によって大成された侘び茶の世界を体験するためです。6年生44人には少々手狭でしたが,3階の被服室の畳スペースで行いました。講師を務めていただいたのは,矢吹町諸流茶道連合会長の小林宗暁先生(表千家)と,大岩宗恵先生(江戸千家),そしてそのお弟子さん方8名です。上座に「和敬清寂」と書かれた掛け軸がかけられ,お香をたき,時季の花が活けられた被服室は,本格的な茶室となっていました。準備してくださった茶道具もすべて一級品とのこと。本物を使うからこそ,自ずと所作に真剣さが出るという小林先生のお考えに基づいているそうです。そして,大岩先生が,礼儀作法や菓子のいただき方,お茶の飲み方や終わり方を細かく,分かりやすく手ほどきしてくださいました。6年生は,緊張気味ではあったものの,和やかな雰囲気の中で作法を学ぶことができました。小林先生,大岩先生,並びにお弟子さん方,本当にありがとうございました。
西白河地区音楽祭 見事!優秀賞
8月22日(木),2学期が始まって間もないこの日,西白河地区小学校音楽祭が行われました。本校の演奏は,合奏の部参加6校中の5番目でした。演奏曲は,もちろん「ハンガリーの風景」です。子ども達は,清水先生の指揮に集中し,これまでの練習の成果を存分に発揮して最高の演奏をすることができました。校長先生をはじめとする会場で演奏の様子を見守っていた先生方によれば,出場校の中では21名という少ない人数にも関わらず,その少なさを感じさせることのない立派な演奏だったとのこと。今回,6年生にとっては最後のコンクール演奏となりました。みんな悔いのない演奏ができたと,胸を張って帰校しました。結果は♪優秀賞♪。本当によくがんばりました。
保護者の皆様には,楽器の積み込みや積み下ろし,会場での運搬や設置等で大変お世話になりました。ありがとうございます。10月27日(日)の矢吹病院祭り参加等,まだまだ吹奏楽部の活動は続きます。今後も,ご支援・ご協力のほど,よろしくお願いします。
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