こんなことがありました!

日誌

リレーカーニバル

 9月7日(土),第29回福島県小学生リレーカーニバルが,田村市陸上競技場で行われました。保護者の皆様,遠い競技場までの引率(高速道路やあぶくま道を使わないで行ったところ,矢吹小から90分くらいかかりました),そして炎天下で日陰もあまりないスタンドでの長時間にわたる応援,本当にご苦労さまでした。筆者もひどい日焼けで,お風呂に入って悲鳴を上げ,体をタオルで拭いただけで悲鳴を上げていました。さらにテントの設置や撤収など,本当に何から何までお世話になりました。ありがとうございます。結果については“Track & Field”第30号をご覧ください。自己ベストがたくさん飛び出した,素晴らしい大会となりました。さて,この「ぎんなん」では子ども達の大会における素晴らしい姿を紹介します。まずは,テントの中で,静かに出番を待っていたことです。これは決して当たり前の姿ではありません。学校によっては,待っていることに飽きてしまい,テントの中でふざけたり動きまわったりする様子も見られました。次に召集所に行って,担当の方にしっかり自分の組,レーン,名前を伝えていた姿です。物怖じして自分からは言えず,引率の先生に代わりに伝えてもらっていた子もいました。そして約束をしっかり守る姿。例えば全種目が終わるまでは露店で買い食いしないという約束だったので,みんなしっかり我慢しました。しかしかわいそうなことに,猛暑の中楽しみにしていたかき氷が,3:00頃売り切れになってしまっていたのです。本当に残念でした。最後に忘れ物・落し物がほとんどなかったことです。競技が終わってテントやシートを片付けると,必ずと言ってもいいほど,持ち主の分からないタオルや靴下,水筒などが出てきます。しかし矢吹小は,持ち主が分からなくなったものは一切ありませんでした。大変立派です。いよいよ次は今年度をもって廃止となる10月1日(火)の西白河小学校陸上競技会です。残された練習期間をがんばり,また自己ベストを更新してほしいものです。

芸術家派遣事業

 9月7日(土),プロの演奏家をお招きして実際に指導をしていただきました。これは文科省が行っている「芸術家派遣事業」により実現したものです。プロに教えていただけるなんて,何と幸運なことでしょう。とても気さくな先生方にすぐに親しみ,たいへん丁寧に指導していただきました。今後の子ども達の成長が楽しみです。

第6学年 社会科 授業研究

 9月5日(木),6年2組で社会科の授業研究が行われました。徳川家光が鎖国政策をとった理由を考える授業です。まず,角田先生が踏み絵のレプリカを提示し,何に使われていたものか尋ねます。これは何人かいる歴史好きの子どもにとってはたやすい問題で,即回答が返ってきます。すかさず担任が「何のために絵踏みをさせたのか。」と問います。これには悩みますが,友達と相談すると「キリスト教を禁止しようとしたのでは。」という考えにたどり着きます。ここで担任がこの授業の課題を示します。

 徳川家光がキリスト教を禁止にしたのはなぜか。

 子ども達は,教科書と資料集を使って調べ始めます。しばらくすると「島原・天草一揆」にたどり着きます。9藩125,800人の兵が駆り出さされていたので戦(いくさ)といってもよいほどです。幕府軍は,鎮圧に4カ月もかかりました。これがきっかけとなって鎖国が始まったのですが,ここで「なぜキリスト教徒は反乱を起こすのか」という新たな疑問が生まれます。これにはさすがの6年生も相当に悩みましたが,こんな素晴らしい意見が飛び出します。

 幕府は「士農工商」という身分制度をつくって農民を苦しめた。そこで農民は「平等」を大切にするキリスト教徒になった。キリスト教徒になると,幕府の差別が許せなくなるので反乱を起こすようになった。

「すばらしい!」のひとことです。筆者(教頭)は,小学生のころ,こんなことは思いつきませんでした。さすがは矢小の6年生です。

安全通学会~元気なあいさつを~

 9月4日(水),矢吹小学校では「安全通学会」が行われました。これまでの通学の様子を振り返り,よいことは引き続きがんばり,問題点があれば改善していこうという集まりです。命を守るための会といってもよいでしょう。どの班も真剣な話し合いが行われていました。教頭が担当した班では,「下級生が遅れずについてくることができているかどうか,時々振り返って確認しながら登校した」「車を止めて横断させてくれたドライバーさんに会釈をした」など,素晴らしい実践が聞かれました。引き続きがんばってほしいものです。

 話は変わって,街頭補導で見られた子ども達の様子についてです。本校では月初めに,先生方が学校周辺4か所に立って,登校の様子を観察し,必要に応じて指導しています。9月2日(月)の記録を見ると,4人の先生方が書いた記録に二つの共通点が見られました。

  ①あいさつの声が小さい。 ②登校班とは別に一人で登校してくる児童が見られる。

 ②の一人で登校するのは,可能な限り避けてほしいと思います。一人で登校中,注意が周囲に行き届かず,車と接触事故を起こしたり,不審者に狙われたりすれば,命にかかわることになります。集団登校は命を守るためのものです。早めに集合場所に着くことができるように送り出していただきたいと思います。

 今年度から矢吹町ではコミュニティスクールが始まりました。これは地域の方の意見を学校運営に生かそうとする取り組みです。これまで,数回会議が行われてきましたが,今年度,町を挙げて取り組んでいるテーマは「元気なあいさつができる子どもを育てるには」です。①のような子ども達の姿はとても残念です。子どものすがすがしいあいさつが響く矢吹町にするために,立派なあいさつには称賛の言葉をかけ,元気のないあいさつは,その不安や悩みに寄り添ってあげてください。よろしくお願いします。