こんなことがありました!

2020年6月の記事一覧

何と!校長先生による研究授業

 6月12日(金)校長先生が,6年生の道徳科の授業をしてくださいました。この日は「親切」について考える授業です。「すてきなおくりもの」というお話を使って授業をしてくださいました。それはこんなお話。

 主人公の女の子が,激しい雨の降る中,父の運転する車で山道を走っていると,ガソリンを切らして立ち往生しているバイクの青年を見つけます。見ず知らずの青年なので少し迷ったものの,そのお父さんは寒さにふるえる青年を見て車に招き入れます。事情を聴いたお父さんは,通りがかった見た目が怖そうなトラックの運転手さんに事情を話し,ガソリンを買ってきてくれないか頼んであげます。しばらくするとトラックの運転手さんがガソリンを買ってもどってきてくれました。運転手さんとお父さんにお礼がしたいとその青年は申し出ますが,お父さんはこう言います。

「そんなことはいいよ。今度君がこまっている人を見かけたら助けてあげるんだね。」

 授業前半では,「親切」について「困っている人を助けてあげること」と,漠然ととらえていた子どもたちでしたが,お父さん,女の子,トラックの運転手の3人の行為を比べていくうちに,誰が親切かが問題ではなく,それぞれが青年を思いやる心に突き動かされて,自分にできることを考え,行動に移していることに気付いていきます。つまり「何か自分にできることはないか」と相手を思いやることと,実際に行動に移すことこそが「思いやり・親切」だと考えることができました。みんな「親切」に対する見方や考え方が深まったようです。