善郷小学校の出来事

3.11 東日本大震災から10年

 今日は3月11日です。東日本大震災から10年の歳月が経ちました。毎年この日は特別な日なので時間をもらって子ども達に話をさせてもらっています。どちらかというと「自分の命は自分で守る」とか「落ちてこない・倒れてこない・動いてこないところに逃げる」など防災の話が多いのですが、今年は10年前の3月11日の話をしました。
 新白河駅から近い丘の上の学校に勤務していた時のことです。当日1年生は下校した後、2年から5年生は授業、6年生は体育館で卒業式の練習をしていました。プールの水がこぼれるほどの大きな揺れが長時間続き、もうだめかと思いましたが揺れが収まって避難訓練のとおりに無事避難することができました。恐怖や緊張で泣き出す子どももいましたが皆落ち着いていました。急に暗くなり気温がさがり雪が降って来たのを今でもよく覚えています。1年生の無事を電話で一人一人や家庭訪問で確認して、学校には保護者の方に迎えに来てもらい全員が下校できたのが6時30分過ぎだったと思います。思わず安心して体の力が抜けてました。(そのあと避難所となり、その対応がまた大変でした。)
 インフラが壊滅的になり今まで当たり前だった生活が一変しました。今は目の前にある温かな給食も2ヶ月以上食べられませんでした。当たり前のことができる幸せを感謝する日にもしたいと、こんな話を子ども達にしました。
 6年生がまだ1歳か2歳です。まだ生まれていない子ども達がほとんどです。ぜひ今日は、お家の人から10年前の3月11日がどういう日であったのか(一人一人起きたことが違います)、教えてもらってください。そして毎日を大切にする気持ちを強く心に思ってくださいと話しました。よろしくお願いいたします。

                 善郷小学校の校章 「シュンラン」花が咲きました